無垢床とは?家を建てる前に知っておきたいメリットとデメリットを解説
「無垢床」をご存知でしょうか。家を建て替える際、無垢床にするかどうかを検討される方が多いです。家の建て替えを考えたことある方なら一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
家を建て替えはお金がかかり、簡単に再度立て直すことができないため、後悔したくないと考える方が大半でしょう。後悔しない家を建てるためには、事前にきちんと調べる必要があります。
この記事では、無垢床とは何か、取り入れるメリットとデメリットついてご紹介します。
1.無垢床とは?
「無垢床」は、加工していない自然素材の木材を使用している床のことをいいます。
現在、マンションや新築で売られている一戸建てでは、無垢床ではなく加工された木材のフローリングがよく使われていますが、ご自身で家を建てる方は無垢床を選ばれる方も多いです。
2.無垢床にするメリット
無垢床にするメリットは下記の5つです。
木のぬくもりを感じられる
無垢床を取り入れることで家の中で自然を楽しめ、木のぬくもりや温かみを感じられます。自然の木ならではの触り心地や香りがし、加工されたフローリングには味わえません。
同じ木目の床板が存在しない
天然素材のため、同じ木からカットして無垢材を作ったとしても全く同じ柄の木目はありません。無垢床にしたら、他とはかぶらない世界に1つだけのフローリングに仕上がります。
暖かく温度調節する働きもある
無垢床は加工された合板フローリングに比べて冬でも暖かいです。木には空気をたくさん含む性質があり、木材に含まれている空気が冷気を遮断する働きをしてくれます。無垢床は見た目からぬくもりを感じられるだけでなく実際にも暖かいです。
また木には調湿作用があるため、部屋の湿度調整を行ってくれる働きも持ち合わせています。夏は湿度を吸収してくれて、冬は吸収した水分を排出して湿度を上げてくれるため、1年中過ごしやすく部屋の湿度を保ってくれます。
触り心地が優しく気持ちよい
天然の木を使用しているため、触り心地が優しく、素足で歩いたとしても気持ちがよいです。加工されたフローリングを歩いて比べてみるとよくわかりますが、質感が全く異なります。無垢床は素足で歩いたときに木の柔らかさと温かみが感じられます。お子様が素足で歩くのなら、無垢床を導入すると木のぬくもりを感じながら成長できるのではないでしょうか。
自然素材のため人体に害がない
無垢床を取り入れる1番のメリットは体に優しいことです。加工したフリーリングなどの素材は、人体に害が及ばないように作成されていますが、少量の化学物質が含まれているものもあります。少量でも化学物質に過剰反応する方もいるため、天然素材を使用している無垢床が最も体に優しく安心でしょう。特に赤ちゃんがいるご家庭では、はいはいで赤ちゃんが床に触れることを考えて無垢床を導入する方が多いです。
3.無垢床するデメリット
無垢床にするデメリットは下記の5つです。
変形しやすい
先程少し説明しましたが、木は水分や湿度を吸収します。それによって木材が伸縮、膨張し、反りを起こしやすいです。施工段階で適切な対策を行ったら、大きく変形することはありません。
傷がつきやすい
無垢床は加工して制作されたフローリングに比べると傷がつきやすいです。傷がつきやすい一方で、柔らかい素竿のため直しやすい性質も持ち合わせています。業者に依頼しなくても、ご自身で家庭にあるもので目立たなくすることができます。対処法を知っていたら、傷ができても問題ありません。
水に弱い性質である
無垢床は加工されていない木材のため、水に弱い性質があります。無垢床に水をこぼしてそのままにしておいたら、雑菌の繁殖やカビ発生の原因となります。濡れてもすぐ布で拭き取れば傷同様、問題はありません。
無垢床ならではメンテナンス方法がある
無垢床は木のため、劣化していきます。木目を美しく維持するためには、無垢床ならではのメンテナンス方法があります。こまめなお手入れが必要になり、少し面倒な一面もあります。定期的に水拭きや専用クリーナーでの清掃を行うことで 美しい木目を長持ちさせられます。
コストがかかる
合板フローリングに比べるとコストがかかります。天然のため、品質などに差があるためです。床暖房に対応している木材だとさらに値段は高いです。
4.まとめ
無垢床とは何か、無垢床のメリットとデメリットをご紹介しました。コストがかかって、お手入れしないといけないなら、面倒だと考える方も多いでしょう。お手入れが簡単な無垢材商品もたくさん販売されているため、取り入れるハードルは年々下がっています。赤ちゃんやお子様がいるご家庭の方は、安心を考えて無垢床の導入を検討してみてください。無垢床を導入したら、木のぬくもりを感じながらお子様の成長を見守られるのではないでしょうか。